ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studio nuts)」です。

本日は、レザーソファセットの色褪せとスレ傷のご相談を頂きましたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:Busnelli(ブズネリ)
製品種別:ソファセット
カラー:ダークグレー
劣化状態:色褪せ、スレ傷、表皮の捲れ、剥がれ
ご依頼内容:クリーニング+スレ傷補修+補色+コーティング

※施工後のブログはこちらからどうぞ!!

【before】

 

本日は、6人から7人程座れる大きさのソファセットのご相談を頂戴致しました。

ご購入されてから、かなりのお時間が経っているそうですが、使用年数に比べますと大変状態の良いソファです。

背面や土台部分もオール本革仕様で、ソフトで肌触りの良い上質な革がふんだんに使用されています。

恐らくイタリアか、どこかヨーロッパ製のソファだと思われますが、やはり良い革が使われているため、素材自体の耐久性も高く、お手入れをすればまだまだ現役で使って頂けます。

さて、当工房にレザーソファの修理などをご依頼頂いたお客様から、よくメンテナンスのご質問を頂きます。

「メンテナンスはどのようにすればいいの?」
「メンテナンスには、何を使ったらいいの?」
「どのくらいの頻度でメンテナンスをしたらいいの?」

皆さまも革製品のお手入れが必要だということはご存知だと思われますが、「じゃあ自宅のソファはどうしたらいいの?」なんて思われている方は多いのではないでしょうか?
家具の販売店さんも、購入時にメンテナンス方法を説明をしてくれるような丁寧なお店もありますが、そうでないお店も多いです。
ご自身で調べようとしても、靴やバッグといったアパレル製品のメンテナンス方法を紹介しているような本はたくさんありますが、ソファのメンテナンスは紹介しているところって意外と少ないんですよね。

はっきり言いますと、レザーソファも革なのでメンテナンス方法は、他の革製品とほとんど変わりません。
コラーゲン繊維の塊である革は、人のお肌同様に保湿が欠かせません。
乾燥した肌が荒れるように、革も乾燥によりダメージを受けひび割れたりしていきます。
人肌と違い自己再生能力の無い革は、受けたダメージを自分で回復する能力が無いので外部から栄養補給と保湿をしてあげなければいけないんですね。

ということで、革のメンテナンスとしては革専用の保湿剤で栄養補給と保湿をしてあげましょう。

もちろん、ただ保湿剤を塗っていればいいというわけではないですよ。
人がお風呂に入って、肌を清潔に保つのと一緒で革専用のクリーナーで付着した汚れを定期的に落とすことも重要です。

お手入れの目安としましては、当工房では半年に1回程度の汚れ落としと保湿をご提案しています。
まぁソファは毎日使用するものなので、1か月に1回くらいの頻度でメンテナンスをするのが良いんですが、あんな大きなモノを月1で汚れ落としして保湿剤を塗り込んでなんて大変ですし、メンテナンス用品の費用も掛かってしまいます。
普段は、乾拭きや硬く絞った布などで汚れを拭き取り、半年に1度くらいを目安に本格的なメンテナンスをしてあげると革も長持ちしますのでお薦めです。

ご自身でメンテナンスをされる際は、メンテナンス用品の使用用途と相性を十分確認してから行ってください。
巷には、革のメンテナンス用品として様々な物が販売されていますが、その使用用途を間違うと革の風合いを損なったり、大きなダメージに繋がる可能性もあります。
革の加工方法も様々なモノがありますので、必ず使用用途を確認し、注意点を読んでからメンテナンスをするようにしてください。
特に靴磨きなどで使うような、蜜蝋やワックスが主成分の靴墨やオイルはソファの保湿には不向きですので、ご注意下さい。

また、当工房では定期的な出張メンテナンスプランなどもご用意していますので、メンテナンスが面倒なんて方は一度ご相談下さい。

さて、今回のご依頼のソファセットがどのような仕上がりになるかは、また後日ご紹介致します。

革製品でお困りの際は、一度stuts(studio nuts)/スタッツ(スタジオナッツ)にご相談下さい。
お見積はもちろん無料でございます。
お気軽にお問い合わせ下さいませ。