ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

本日はサンダルの糸ほつれのご相談を頂きましたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:FABIO RUSCONI(ファビオルスコーニ)
製品種別:サンダル
カラー:ブラック
現在の状態:糸ほつれによるかかとベルト外れ
ご依頼内容:ほつれ箇所の再縫製

※施工後のブログはこちらからどうぞ!!

【before】

本日は縫製が解けてしまって、ベルトが取れかけてしまっているFABIO RUSCONI(ファビオルスコーニ)のサンダルのご相談です。

FABIO RUSCONI(ファビオルスコーニ)はイタリアのシューズデザイナーで、たくさんの靴工場でのコラボをしていましたが、1998年に自信のブランドを立ち上げます。
洗練されたデザインは、かわいらしい女性というよりは行動的な大人の女性をイメージさせますね。
メイドインイタリーながらお手頃価格で、私も何足か所持しております。

実はわたくし、stuts(studioNUTS)店長は製靴学校を経て今の革専門修理の仕事に就くのですが、このFABIO RUSCONI(ファビオルスコーニ)も私が製靴学校に通うきっかけになった憧れの靴ブランドの一つでした。
色々な物をそぎ落としたようなシンプルなデザイン、なのにカッコイイし可愛い…。
製靴学校を卒業した後に就職した靴メーカーでも、FABIOのようなデザインの靴ばっかり企画に出していた事を思い出しました。
残念ながら、その時に働いていた靴メーカーのデザインコンセプトが「可愛いガーリー♡」だったので、企画書はことごとくボツになる(当たり前ですが)…という黒歴史でもあるのですが。笑

さて、この度ご相談頂いたサンダルもアッパー部分はシンプルデザインの極み!といったお品物なのですが、本体とかかとベルトがほつれて取れかけてしまっています。

よく拝見させて頂くと、このつなぎの部分、本当にぎりぎりの所で縫製されています!!
デザイン上でこのつなぎ位置になったのでしょうが…耐久性を考えると微妙な縫製の位置です。しかも、使っている糸がまた細い。
写真右上がこの度修理をご相談頂いた箇所で、左下は元々の縫製になります。さらに写真右下は以前に別の修理店でほつれ修理をしてもらった箇所だそうです。
「修理に出したら、とっても太い糸で縫われて帰ってきました。笑」
元々の縫製位置がぎりぎりで糸も細いから、その修理店さんの気持ちも分からなくないのですが、確かにだいぶ糸が太くてデザインが変わってしまっています。

せっかくベルトが外れてしまっている部分の修理をするので、ついでにその太い糸部分も一旦解いて縫い直すお修理で進めたいと思っております。
太い糸が針孔を通っているので、どこまでデザインの統一性が出せるかはちょっと分からないのですが…。

さて、こちらのサンダルのベルト外れがどのような仕上がりになるかはまた後日ご紹介致します。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
バッグやお財布などシミ、黒ずみ、汚れやスレ傷修理から縫製修理など、様々な革製品の修理を承っております。
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。