ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studio nuts)」です。

さて、今回はオーストリッチ革についてご紹介したいと思います。

皆さまは、オーストリッチ革と言われて何の動物の革だか分かりますか?

小さい頃に初めてオーストリッチという名前を聞いた時は、オーストなのでオーストラリアに関係していて、リッチなので高級そうという勝手なイメージから、カンガルーかコアラだと思っていたんです。

その数年後、実はダチョウだった事を知らされ、何故か衝撃を受けた記憶があります。(まぁ、響きから来る子供の勝手な連想ゲームなので、、、)

そう、オーストリッチとはダチョウの革を言います。

オーストリッチ

クイルマークと呼ばれる、羽根を抜いた後の表面の突起が特徴で、その突起には羽根が抜けた穴が開いています。
革の部位によって、そのクイルマークの大きさと密集度が違い、クイルマークがあまり無い部分も存在しますね。
黒以外の色味のオーストリッチ革のほとんどは、革の加工特性上、クイルマークのてっぺんが若干濃い色をしているのも特徴の一つです。

オーストリッチ革自体は、軽くて丈夫という特性を持っていて、現在では高級革として主にハンドバッグや財布などで使われていることが多い素材です。

ちなみに、ダチョウの脚部分の革をレッグと呼び、爬虫類革のような鱗状の模様が特徴になっています。

少し本題から脱線しますが、革以外の部位で言うと羽根も装飾品として重宝されていました。
特に、古代エジプトなどの壁画にも描かれているそうで、ファラオや神話に出てくる神様などの装飾品として使われてきました。
その後も、兜の飾りや紋章など、様々なモノにダチョウの羽根がデザインされて来たそうですが、現在で言うと階段から降りてくるシーンが有名な、宝塚歌劇団のトップスターが背負っている羽根飾りもダチョウの羽根なんでそうですよ。

また、羽根自体は静電気が帯びにくいため、自動車のダスターなどにもオーストリッチが使われています。

ダチョウに似ている動物としてはエミューがいますが、もちろんエミューも革素材になっています。
オーストリッチ革に比べると、あまりお目に掛かる機会は少ないですが、クイルマークの突起が小さく、オーストリッチよりも革の厚みが薄いことが特徴です。
しかし、見た目が似ているだけあって、繊維層などの細かは構造はかなり似ている革素材になっています。

オーストリッチは、見た目としてはクイルマークの個性的な特徴を持っていますが、高級ブランドのエルメスなどでもよく見かける素材です。

ご興味ある方は、ご購入されてみてはいかがでしょうか?