ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studio nuts)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

本日はchloe(クロエ)ハンドバッグ、パラティの部分補色をさせて頂いたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:chloe(クロエ)/PARATY(パラティ)
製品種別:ハンドバッグ・ショルダーバッグ
カラー:ベージュ
現在の状態:部分変色、色褪せ、スレ
ご依頼内容:部分補色+コーティング

【before/after】

 

いかがでしょうか?

本日は、フランスの高級ブランド「chloe(クロエ)」のバッグのご相談を頂きました。
1952年に設立のchloe(クロエ)ですが、創業者のマダムギャビーアギヨンは元々エジプトの貴族でしたが、第二次世界大戦の際にパリに逃亡したそうです。
ブランド名の由来は、ロンゴスの古代小説「ダフニスとクロエにまつわる牧人風のレスボスの物語」を原作とした、バレエ音楽「ダフニスとクロエ」が由来なんだそうです。

今回ご相談頂きましたのは、そんなクロエの中でも人気の高いPARATY(パラティ)です。
台形型のデザインが特徴的な、ハンドバッグにもショルダーバッグにもなる2wayバッグです。
マチもしっかりあるので、機能的で使い勝手も良さそうですね。

今回のご相談は、部分補修です。
バッグ背面側のちょうど中央部分に、僅かなスレが発生してしまったそうです。
オーナー様自身で市販の革専用スプレーを使い補修を試されたそうですが、色味が違ったため断念。
スプレーを落とそうと、除光液で拭き取ろうとされましたが、元々のお色まで落ちてしまったそうで、当店にご相談を頂きました。

当店でも、除光液での色落ちやトラブルのご相談を多く頂戴しますが、革製品に除光液はご使用されるのは避けた方が良いです。
除光液の成分自体が、革にあまりよくないというのもあるのですが、革に加工されている塗装などは大変薄いため、除光液などで簡単に剥がれてしまいます。
例えば車などの金属への塗装は、元々の素材自体の柔軟性がないため耐久性を高めるために、硬い丈夫な塗料を何重にも塗装することが出来ます。
しかし、革製品は柔軟性を必要とするために、塗膜を形成する塗装を表皮の上に分厚く加工することがが出来ません。
そのため、除光液などが付着すると薄い塗膜が簡単に剥がれてしまいます。

今回は、ダメージが発生している箇所がバッグ背面側の一部分だけだっため、周辺のお色に合わせて出来る限り違和感が出ないように補色をさせて頂きました。
その上で、耐久性を高めるために薄いコーティングをバッグ全体に加工させて頂きました。

この度は当サービスをご利用頂きまして、誠にありがとうございました。
これで、今後も長くお使い頂けますと幸いでございます。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studio nuts)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。