こんにちは。スタッツ(スタジオナッツ)です!!

早速ですが、皆さんはスエードやベロア、ヌバックの違いをご存知でしょうか?

スエードなどの様な加工をされた革を、一般的に起毛革と呼びます。
革の表面を大きなローラーやヤスリ、サンドペーパーなどで削るというか荒らして、革の繊維層を毛羽立たせる加工がされているんですね。

そんな起毛革、スエードという名称が広く知れ渡っているため、起毛された革をスエードと呼ぶ方が多くいらっしゃいますが(私も起毛された革は全てスエードだと思ってました。)、実はスエードとは加工方法別で分けられた革素材の名称なんです。

起毛革の代表的なもので言いますと、スエードの他にベロアやヌバックなどと呼ばれるものがあるのですが、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ここでは、起毛革の代表的な3種類(スエード、ベロア、ヌバック)が、それぞれどういったものかをご紹介したいと思います。

代表的な起毛革の種類

・スエード:主にクロム鞣しという加工をされた牛革、山羊革、羊革等を使用し、革の床面(革の裏面)をヤスリやサンドペーパなどで起毛させた革を言います。スウェーデンで開発された加工方法なのでスエードと呼ばれるそうです。

・ベロア:スエード同様、革の床面(革の裏面)を粗いヤスリなどで起毛させた革をベロアと呼びます。スエードよりも目が粗く毛足が長いのが特徴です。

・ヌバック:革の銀面(革のオモテ面)をヤスリやサンドペーパー起毛させた革です。スエードなどと比べると、毛足が短く手触りが柔らかいのが特徴になります。

 

余程、革を見慣れてないと見分けるのは難しいですが、代表的な起毛革は上のように主に分類されます。

 

【お手入れ方法】

メンテナンスとしましては、ブラシなどを使用して毛の中に入り込んだ汚れなどを掻き出してから、起毛革専用のクリーナーなどを使ってクリーニングするのが一般的です。
こびり付いた頑固な汚れなどには、消しゴムを使用して擦り落としていくのも有効ですね。

 

【注意点】

起毛革のシミには注意が必要です。
革素材の多くは、革の表面に塗装した時の塗料の膜やコーティングが施されています。しかし、起毛革は革の土台である繊維層が剥き出しの状 態なので、雨や水などが浸透しやすくなっていて、シミが出来やすい素材になっています。
また起毛させるという加工の都合上、ペンキのように革の表面に色を乗せて着色することが出来ないため、染料と呼ばれます塗料で革を染めて着色します。
言うなれば、デニムのような着色方法をするため色落ちがしやすい素材です。

 

起毛革の違いと特徴がお分かりになりましたでしょうか?
取扱いを間違わなけれ温かみもあり、良い素材です。
既に起毛革のバッグや靴をお持ちの方、これから購入を検討されている方、メンテナンスや取扱いに注意しながら使用して頂くと、長く気持ちよく使って貰えると思います。