こんにちは!!スタッツ(スタジオナッツ)です。

皆さんも、普段からよくお使いになっている革製品。
バッグや靴、お財布からジャケット、ソファや家具など様々な場面で見かけることが出来る革ですが、人類と革の歴史は大変古いのをご存知ですか?

およそ200万年前の旧石器時代、狩猟などで生活をしたいた人々が寒さなどから身体の保護するために動物の革や毛皮などを活用してきました。
「はじめ人間ギャートルズ」などのアニメや、博物館などでよく見かける展示物などを想像して頂くと分かりやすいかもしれませんね。

衣服などに利用していた革ですが、皮をそのまま放置しますと腐敗したり硬くなったりの不具合が発生します。
そのため、「皮」を「革」に変え長持ちするように変化させる加工技術というのは、人類の発展と共に発達していきました。

最初は皮を乾燥させるだけの加工でしたが、柔らかくするために揉んだり、叩いたり、また油を塗ったり、燻したりなど、様々な加工方法が考案されていきます。
そんな中、現在でも代表的な鞣し加工の「タンニン鞣し」が開発されます。
タンニン鞣しは、草木から取れるエキスを使用して加工する方法で、現存する最古の革製品からもその裏付けがされています。

そんな革ですが、加工技術の進歩と共に武具や寝具、鞍など色々なモノに使用されるようになります。
メソポタミアや古代エジプトでは、革製の巻物が書き物の道具として用いられていたそうです。
その後、中世までは羊や山羊の皮を乾燥させた羊皮紙が重要な記録用紙として使用されてきました。羊皮紙は非常に耐久性が高いため、紀元100年以前の巻物など数多くの資料が残されています。

19世紀後半になると、「クロム鞣し」などの薬品を使用した鞣し技術が開発され、革の量産が可能になりました。
これがきっかけとなり、今日のようにバッグや靴など様々な革製品が作られるようになりました。

日本では、主に塩を利用した皮の加工が主流でしたが、明治時代になって「タンニン鞣し」や「クロム鞣し」が伝えられたと言われています。

日頃、何気なく手に取っている革製品ですが、「古い歴史があるんだな!」なんて思って見てみると、また違った味わいが湧いてきませんか?