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本日は、Benetton(ベネトン)の編み上げロングブーツの裏地が剥がれてしまったという事で、修理のご相談を頂きましのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:Benetton(ベネトン)
製品種別:編み上げロングブーツ
カラー:ベージュ
劣化状態:裏地の剥がれ、捲れ
ご依頼内容:裏地交換

※施工後のブログはこちらからどうぞ!!

【before】

本日は、1965年創業のイタリアのブランド「Benetton(ベネトン)」の編み上げロングブーツのご紹介です。

愛用されていたブーツの裏地が、日に日に剥がれてきて写真のような状態になってしまったという事でご相談を頂きました。

お写真をご覧いただきますと、ブーツの履き口部分数センチメートルの裏地が劣化し剥がれてしまっている事が分かります。

ただ、不思議なことに同じ裏地にも関わらず、その下の黄色っぽいベージュの部分は何ともありません。

これは裏地の素材の違いで、剥がれてしまっている履き口部分は合成皮革の裏地、その下の黄色っぽい部分は本革の裏地が使われているんです。

靴の裏地には、豚革か馬革がよく使われるのですが、今回のブーツは恐らく馬革が使用されていると思われます。
その馬革の上に、部分的に合成皮革の裏地が縫製されているのですが、ご相談のブーツはその合成皮革の裏地が経年劣化の加水分解によって剥がれてきてしまったと思われます。

様々な革製品の裏地に使用されている合成皮革ですが、靴やブーツだけでなく、バッグやお財布などにもよく使われています。

そんな合成皮革の裏地がベタベタしてきて、剥がれてしまったという経験をされた方も多いのではないでしょうか?

合成皮革素材は、経年劣化によって主に加水分解という化学反応が起こって表面が剥がれてしまうというケースが非常に多く発生致します。

この状態になりますと、素材自体の寿命のためそのままの素材で修理する事は困難です。

今回の編み上げロングブーツも、現状のまま修理する事は困難なため、裏地の交換修理をご提案させて頂きました。

現状の色に似た本革素材で、裏地の交換をさせて頂きます。

さて、こちらのBenetton(ベネトン)のロングブーツが、どのような仕上がりになるかはまた後日ご紹介致します。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studio nuts)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
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