☆一枚革のレザートートバッグのスレ修理&メンテナンスです☆

ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

本日は、レザートートバッグの角スレ修理が完了しましたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:/
製品種別:レザートートバッグ
カラー:ネイビー
劣化状態:角スレ
ご依頼内容:スレ補修

施工前のブログはこちらからどうぞ!!

【before/after】

いかがでしょうか?

本日はレザートートバッグのスレ修理です。
バッグ全体はまだまだとても綺麗で、角スレと何か所かのスレがある程度です。

こちらのご依頼品は、革の上にカラーリングさせている塗料やコーティングが剥がれてスレを起こしている状態です。
この状態で同じところを擦ってしまうと、次は革の表面の真皮層がスレを起こし始めます。
革製品の説明などに「革の銀面」や「銀付き革」などと言われることが多いのですが、この銀面というものが真皮です。

ここでちょっと雑談タイム。
私は常々この「銀面」というワードに疑問がありました。
あまりお目にかかる事が無い、アニリン革やヌメ革(塗膜が無く、革の表皮がそのままの物)を見ても、全然銀色に見えない…。
ちょっと調べてみましたよ!(≧▽≦)

JLIA日本皮革産業連合会によると、
“銀面”という用語は、明治以前の資料では認められず、明治三十六年の学術誌で“銀面”、“銀”が初めて確認できる。牛革の表面は加工(当時は植物タンニン鞣し革)によっては光沢を帯びて見える事から銀面になったのではないかと推測される。

なるほど。
表皮が滑らかな美しい革が鞣しで光沢を持った状態を、当時の人々は「銀色」という表現をしたという事ですね!

さて、閑話休題。
哺乳類であれば大体同じ皮膚構造を持っていると思うのですが、この真皮層はとっても薄く、ちょっとしたスレでも大きなダメージになります。

洗顔する時にゴシゴシこすっちゃダメって、よく聞きませんか?
これは真皮を傷つけてしまうからだと聞いたことがあります。
生きている肌と製品になった革じゃ違うでしょーと言われれば違いますが…。
弱さは同じです!!
しかも、製品の革はターンオーバーでよみがえったりできません(+o+)
真皮層が無くなってしまうと、その下の繊維層まで表面に出てきてしまい、革はバラバラに千切れって言ってしまう事も。

表面のスレは早めのお修理・コーティングをお薦めします!
この度は保湿メンテナンスもセットでさせて頂いております。

この度は当リペアサービスにご依頼頂き、誠にありがとうございました。
これで今後も気持ちよくお使い頂けると幸いです。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
バッグやお財布、靴などの色剥がれ、変色、黄ばみ、黒ずみ修理、縫製修理から、ジャケットやソファなど様々な革製品の修理、メンテナンス、カスタムを承っております。
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。