!!ボッテガヴェネタのお財布の編み込み(イントレチャート)に色褪せ・スレが目立ってきた!!

ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

本日は、BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)二つ折り財布のスレ・色褪せのご相談を頂きましたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:bottega veneta(ボッテガヴェネタ)
製品種別:二つ折り財布
カラー:オレンジ
劣化状態:全体の色褪せ・スレ
ご依頼内容:全体リペア(オレンジ)

※施工後のブログはこちらからどうぞ!!

【before】

本日はイントレチャート(編み込み技法)で有名なBOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)のお財布のご相談です。全体的に色褪せてきて、スレが目立ってきたのでリペアしたいとのご依頼です。

BOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)のイントレチャートはイタリアの革職人の伝統技法で、製品は手作業で一つ一つ丁寧に作られています。
イントレチャートラインで使用される革は2種類あり、「カーフスキン」と「ラムスキン」です。

【カーフスキン】
生後6か月以内の子牛の革。しっかりとした張りと強度を持ちつつ表面はなめらかで、きめの細かい質感が特徴の革です。

【ラムスキン】
子羊の革。子羊は食用にされることが少なく、希少な高級革です。薄くて軽く、ジャケットなどの衣服に使用されることが多く、うっとりしてしまう触り心地の柔らかさを持つ革です。

男性は「カーフスキン」を、女性は「ラムスキン」を好んで使用されている傾向にあるのかな?とご依頼を受けていて思います。
また、ご購入時にどちらの革の物にするかを悩まれるケースもよくあるようですね。

どちらが良い、ってことは全く無いのですが、ラムスキンは薄くて柔らかい特性があるので、耐久性はカーフスキンには劣ります。
しかしながら、その最上級の柔らかさはイントレチャートの手馴染みの良さを最大に引き出してくれます。
革製品は全て保湿をすることが長持ちの秘訣にはなるのですが、ラムスキンは薄く乾燥しやすい事から特に保湿を大事にして頂きたい皮革なので、少し手間のかかる革になるかもしれません。

この度ご相談頂きましたお財布も、とても丁寧に使用されていて見た目はまだまだ綺麗なのですが、イントレチャートの端などは乾燥によってスレが進んでいる状態です。
あ、ちなみにこちらのお財布は「ラムスキン」の物です!

ラムスキンの柔らかさをできる限りキープするために塗膜を最も柔らかい物を使用し、浸透性の保湿オイルたっぷり入れながらのリペアをしていきたいと思います!

さて、こちらのBOTTEGA VENETA(ボッテガヴェネタ)の二つ折り財布が、どのような仕上がりになるかはまた後日ご紹介致します。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
バッグやお財布などシミ、黒ずみ、汚れやスレ傷修理から縫製修理など、様々な革製品の修理を承っております。
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。