ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

本日は、HERMES(エルメス)のケリーウォレットロングのインク染み・スレ傷の修理が完了しましたのでご紹介いたします。

【データ】
ブランド/製品名:HERMES(エルメス)/ケリーウォレットロング
製品種別:財布
カラー:レッド
現在の状態:僅かなインク染み・スレ傷・色褪せ・コバ剥がれ
ご依頼内容:全体リペア+コバ再生加工

※施工前のブログはこちらからどうぞ!!

【before/after】

いかがでしょうか?

2段目が小さな傷、3段目がボールペンのインク染み箇所になりますが、本当に少量だったので少し分かりにくいかもしれません…。
全体的な色褪せ・日焼けが意外と多かった事と、直せるものは全て綺麗に直したいとお客様からご要望がございましたので、全体表面リペアとコバ(革の断面に塗られている樹脂)を全て再加工する修理をさせて頂きました。
表面のコーティングも、外側は手垢などの馴染みによるテカリが出ていましたので、内側の元々のツヤ感に合わせてさせて頂きました。

この度ご依頼頂きましたお財布は、HERMES(エルメス)を代表するデザイン「ケリー(Kelly)」です。
もともとはバッグでのデザインラインナップです。
いまや有名な「ケリー(Kelly)」ですが、発売当初は「サック・ア・クロア」と呼ばれるバッグだったそうです。
この「サック・ア・クロア」を愛用していた当時のモナコ王妃、グレース・ケリーがパパラッチから妊娠中のお腹をこのバッグで隠したことで有名に。
そのことをきっかけに「ケリー(Kelly)」と改名されたとか。

HERMES(エルメス)のもう一つの代表デザインである「バーキン(Birkin)」も、たまたま飛行機でジェーン・バーキン(イギリスの歌手)に出会ったエルメスの社長が、彼女に作ってプレゼントしたというお話です。
なんでも、ジェーン・バーキンは整理整頓が苦手で、その飛行機で持っていたバッグから荷物があふれていたそうですよ。笑

こういった経緯が関係あるかどうかは分かりませんが、「ケリー(Kelly)」はフォーマルな格式高いデザインになっていて、カジュアルなファッションでも違和感なくコーディネートできる「バーキン(Birkin)」よりも少し使いづらいらしいです。
「バーキン(Birkin)」は大容量の荷物を出し入れしやすいように、ジェーン・バーキン仕様ですからね!(≧▽≦)

「ケリー(Kelly)」と「バーキン(Birkin)」、両方に言える事なのですが、さすがは馬具から発展しているブランドなだけあって、革も丈夫な物が使われています。
物が長持ちするかどうかを左右する「縫い」も、エルメスは世界トップの技術といっても過言ではありません。
これぞ、一生モノ、ですね。

ただ…上質な素材を使い、最高の技術で作り上げたとしても、物は傷んでいきます。
「革」という素材は、メンテナンス(汚れ落とし・保湿など)をするかしないかで劣化速度が全然違います!
傷んでしまった場合は修理でお手伝いをさせて頂きますが、その前に!!少しでも気になる事があればご相談下さい!

この度はリペアのご依頼を頂きましてありがとうございました。
これで今後も気持ちよくお使い頂けますと幸いです。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
バッグ、お財布などのファスナー修理、持ち手交換、裏地や破れの修理などの縫製修理から、スレ傷、色直し、メンテナンスも承っております。
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。