ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studio nuts)」です。

本日はプラダ、サフィアーノヴェルニーチェのお財布の黒ずみ、ボールペン染みの補修が完了しましたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:プラダ/サフィアーノヴェルニーチェ
製品種別:ラウンドファスナー型長財布
カラー:ホワイト
現在の状態:お財布外側の黒ずみ、ボールペン染み、黄ばみなど
ご依頼内容:染め直し+コーティング+メンテナンス

※施工前のブログはこちらからどうぞ!

【before/after】

いかがでしょうか?

本日はイタリアの人気ブランド、プラダのサフィアーノヴェルニーチェ、ラウンドファスナー長財布のご相談を頂きました。

艶のあるパテントレザーに、ビジューやスタッヅが上品にデザインされた、とてもインパクトのあるプラダのお財布ですね。

国内でも大変人気の高い、そんなプラダのサフィアーノヴェルニーチェのお財布ですが、今回ご相談頂きましたお財布ではパテントレザー部分に黒ずみやボールペンのインク染みが付着してしまっています。

エナメルやパテントと呼ばれる素材は、スレ傷などにも強く、水にも強い大変丈夫な素材のため人気の高い素材ではあるのですが、他の革素材と違い一つある特徴を持っているんです。

それは、インクなどの染み込みです。

エナメルやパテントレザーは、表皮にウレタンなどの特徴的なツヤのある加工が施された素材です。
このツヤのある膜が、ボールペンやインクなどを吸い込んで、土台の革部分に色移りさせてしまうという特徴をもっているんですね。
この色移りは、ボールペンやインクが直接付いてしまった時だけではなく、新聞や雑誌などの印刷されたもののインクも吸い込まれてしまいます。
これがを付着した直後に拭き取れればいいのですが、結構な速度で色が移ってしまうので、新聞や雑誌の文字が転写されてしまったなんていうご相談も多くいただきます。

ルイヴィトンのヴェルニなど、ブランドの中にもエナメルやパテントレザーが特徴的なシリーズが多くありますが、この色移りはどのエナメル、パテント素材にも言える事で、一度色が移ってしまうと外側から拭き取ることは困難です。
除光液などで拭き取ろうとして、エナメルやパテント部分も剥がしてしまったというケースも多くあります。
エナメルやパテントの色移りがあった場合は、専門の修理業者へご相談頂く事をお薦め致します。

今回のプラダのファビアーノヴェルニーチェのお財布は、内側などの本来の色が残っている箇所を目安に調合しました専用塗料で染め直しを致しました。
もちろん、スタッヅやビジューには塗料が付着し無いように、一つ一つ保護をしていきます。

最後に、ファビアーノヴェルニーチェ特有のツヤを加工してから、革の保湿作業などを行い完了です。

この度はリペアのご依頼を頂きましてありがとうございました。
これで今後も気持ちよくお使い頂けますと幸いです。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studio nuts)」まで!!
バッグ、お財布などのスレ傷、色直し、メンテナンスやエナメル、パテント素材も承っております。
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。