ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

本日はmiumiu(ミュウミュウ)のマテラッセ長財布にボールペンのインクが付いてしまった、とご相談を頂きましたのでご紹介致します。

【データ】
ブランド/製品名:miumiu(ミュウミュウ)/マテラッセ
製品種別:ラウンドジップ長財布
カラー:ベージュピンク
現在の状態:ボールペンのインク染み
ご依頼内容:部分補色によるインク染みリペア

※施工前のブログはこちらからどうぞ!!

【before】

ご相談いただきましたmiumiu(ミュウミュウ)のマテラッセのラウンドジップ財布ですが、なんと、購入されて間もないのにボールペンのインクが付いてしまったとの事です…(T_T)
とてもとても、ショックですよね…。

ボールペンや油性ペンのインクは「顔料」という色素が有機溶剤の中に分散した状態なのですが、有機溶剤は革の表面の塗膜はおろか、革の内部にもどんどん吸収されて入って行きます。
こういったインク染みのご相談は大変多く、お客様の中にはクリーナー・クリーニングで取れると考えておられる方もいるのですが…。
取れません。(T_T)

当店でさせて頂けることは、塗料でインク染みをカバーしてしまう修理です。
元のお色に合わせて皮革専用塗料を調色し、インク染みを隠していくファンデーションのような修理になります。

まずはインクが染み込んでしまっている部分の塗膜を一旦除去し、できる限りインク染みを薄くしていきます。
その後は皮革専用塗料でファンデーション。
元のお品物の元々のツヤ感がそれぞれにありますので、こちらも元に近いコート剤を選んでコーティングします。

「塗料」というと、ペンキのようなものを想像されるかもしれませんが、皮革専用塗料はとても柔らかくて柔軟性のあるものです。
かといって、これも塗りすぎてしまうとぺったりした質感になってしまうので、塗膜はミクロンの世界の薄さで修理します。
この塗膜厚さのさじ加減は目には見えないぐらいのもので、施工者の経験値・センスに関わるものです。
お色やコーティングも同じことが言えます。

当店の表面リペア修理は、「革の質感を極力損なわせない!」をモットーにしております。
きっと、こういった修理をされる場合、仕上がりがとても心配になると思うんです。
(この仕事につく前の私自身が、まさにそうでした。修理に出すのって怖い!)
表面リペアの実績ブログもたくさんありますし、疑問や心配事があればお気軽にご相談頂ければ幸いです(*’ω’*)

さて、こちらのmiumiu(ミュウミュウ)のマテラッセのインク染み修理が、どのような仕上がりになるかはまた後日ご紹介致します。

革製品のお悩み、お困り事は是非「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」まで!!
バッグやお財布などシミ、黒ずみ、汚れやスレ傷修理から縫製修理など、様々な革製品の修理を承っております。
もちろんご相談、お見積は無料ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。