ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studio nuts)」です。
本日は、レディースリュックサックの修理が完了致しましたのでご紹介致します。
【データ】
ブランド/製品名：不明
製品種別：リュックサック
カラー：ブラック/ブラウン
劣化状態：塗装表面のヒビ割れ
ご依頼内容：ヒビ割れ修理・全てブラックにカラーチェンジ
【before/after】
いかがでしょうか？
今回は、ショルダーバッグにもなる2waｙタイプのリュックサックご相談を頂きました。
かれこれ20年近くお使いのご愛用のバッグだそうで、定期的にメンテナンスをしながら大切にご使用されていたそうです。
今回も、バッグのお手入れをしようとクリームを塗り込んだところ、バッグの表面にひび割れが発生し、スベスベだった表皮が一変、ガサガサになってしまったためご相談を頂きました。
今回のバッグの素材自体は人工皮革素材になっていて、経年劣化などによってお写真のようなひび割れが発生しやすい素材になっています。
人工皮革は本革素材を使用してはいるのですが、そのほとんどが本革の廃棄する部分を粉砕してから1枚のシート状に加工し、その上に革に似せた樹脂やウレタンなどで表皮を作るという構造になっています。
そのため、本革のように繊維層があるわけではなく塗料や薬品などで繋ぎ合わさっているだけなので、どうしてもその薬品などの寿命が来ると形を保つことが出来なくなり、モロモロと剥がれてきてしまうんですね。
今回はリペア専用の塗料を使用して、ひび割れの隙間を埋めながら表皮に新しい塗膜を作り、劣化を食い止めるという修理方法をさせて頂きました。
表面を、丈夫で耐久性のある新たな塗膜でコーティングすることにより、経年劣化により剥がれかかっていた塗膜をもう一度定着させ、剥がれを防ぐ加工をしております。
人工皮革や合成皮革素材は、どうしても素材自体の寿命の関係で修理が困難なケースが多くありますので、今回は少し難しい内容ではありましたが、これで気持ちよくお使い頂ければ幸いです。
人工皮革や合成皮革素材の修理も、一度stuts(studio nuts)にお問い合わせ下さい。
染色などの修理が困難だった場合でも、張り替えなどで対応できるケースがございます。