ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studioNUTS)(スタッツ(スタジオナッツ))」です。

先週のことなのですが、日本皮革技術協会様主催の講習会に行ってまいりました。

いつも東京の方で開催されているなー、東京まで行く時間が作れないな・・・なんて思っていたのですが。
なんと、この度は浜松・盛岡・東京・大阪の4会場開催!!!
これは絶対行かないとあかんヤツやっ!と速攻申し込みました。


10時から16時半までの講習。
正直なところ、こんなに長い時間を使って、どういった講習をするのだろう?と少しワクワク、少し不安な気持ちだったのですが・・・。

驚きの内容の濃さ!でした。

講義内容は4部構成で
1.皮の製造方法と特徴を学ぶ(皮から革へ変化するなめし過程ですね)
2.仕上げの種類と革の見方を体感(染めや表面処理の事です)
3.革特性と革の取り扱いとの関係性を学ぶ(構造や熱・水分に対する特性が製品にどう影響するか)
4.日本エコレザーとは何かを学ぶ


その間にそれぞれの講義の実技(体感講義?)があり、もう言葉では表現できない充実感でした!(*”ω”*)
いや、むしろ時間が足りないぐらいで、講師の方々が伝えたいことが多すぎたのでしょうか、ノートに取ることが追い付かないぐらいのスピード。笑
それぐらい講師の皆様は皮革を愛している方々でした。

なかなか流通の少ない仕上げ前のカーフ(子牛革)の手触りを堪能させてもらい(めちゃめちゃ柔らかくてホッペタすりすりしたくなる感じです)、染めもしていないアニリン仕上げの革を見て、元々あった牛のキズやシミ・シワと加工時についたキズとの差を教えてもらったり。
姫路の漆塗りの革なんてのも初めて見たし、製品化しているわけでは無いけど、実験でなめし加工した「カワハギ」の革には大爆笑しました。皮から革になっても、魚でした。笑

ちなみに「カワハギ」の革は、表皮がトゲ状になっているらしいです。
お財布を作ったらポケットから落ちにくい製品になるけど、その前にポケットに入れるのが大変だったそうです。引っかかるから。笑

興味のない方から見れば、「何がおもしろいの?」というマニアな世界です。(*ノωノ)

講義を受けたことで知識量が増え、修理技術にも生かせるような事を発見できたことが嬉しかったのはもちろんの事ですが、皮革の本当の良さを愛し、もっと日本に本物の革を普及させたい気持ちの講師の皆様とお会いして話せる機会を持てたことが一番嬉しかったです。

この経験を生かして、もっともっとより良い修理ができるように頑張ります☆