ご覧頂きありがとうございます。神戸のリペアショップ「stuts(studio nuts)」です。

さて、レザークラフトや革関連のお仕事をされている方はお馴染みかもしれませんが、革を販売しているお店に行くと、大きな革から小さな革までがクルクルっとロール状に巻かれて陳列されています。

そんな革には、丸皮と呼ばれるモノと、半裁と呼ばれるモノがあるのをご存知でしょうか?

【丸皮って?】

丸皮とは、一枚皮とも呼ばれることがありますが、裁断をしていない一枚の皮のモノを丸皮と呼びます。
大きな動物の皮は、皮から革にしていく作業や運搬など様々な理由から裁断されているものが多いのですが、小さな動物などような裁断されずに丸皮で加工、販売されます。
仔牛や小動物、ヘビやトカゲなどの皮は丸皮で加工されます。
また家具用の革など、製品にする時に継ぎ目のない大きな革が必要な場合も丸皮で加工されることがあります。

【半裁って?】

成牛などの大きな皮の場合、背中の線で裁断するのですが、その二分した皮を半裁と呼びます。

 

いかがでしょう?お分かりになりましたか?

初めて半裁を見た時は、前足、後ろ足が1本ずつしかなくて「全然牛の形してないじゃん!」なんて思っていましたが、それもそのはず、背中から半分に裁断してある半身状態だったので分からなかったんですね。

その反面、ラビットファーを見た時は生前の面影といいますか、しっかりとウサギの形をしていて少しショックを受けた記憶があります。

ご興味のある方は、一度革販売店さんなどに見に行ってみてはいかがでしょうか?