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突然ですが、皆さまはアイスマンをご存知ですか?

アイスマンと言っても、最近テレビでよく見かけるコンビニアイスを食べまくっているというアイスクリーム評論家のアイスマン福留さんではないですよ。

 

【アイスマンとは?】

アイスマンとは、1991年にイタリアとオーストリアの国境付近のアルプス氷河から発見された、およそ5300年前(紀元前3300年)男性のミイラのことなんですね。
推定年齢が45~47歳程で、エッツ渓谷で発見されたためエッツィの愛称でも呼ばれているそうです。
アイスマンについての更に詳しい事を知りたい方は、ウィキペディアなどを参照してください。
※アイスマンについての詳細

ちなみに、アイスマンも私と一緒で腰痛持ちだったそうです。笑

 

【アイスマンと革製品】

アイスマンの発見は、革の世界でも歴史を塗り替えるような大きな発見でした。
それは、アイスマンが着用していた衣服類のほとんどが革製品だったことから窺い知ることが出来ます。
まず底に牛革が使用された靴を履き、防寒のために長さ65cmもある山羊革のタイツを身に着けていました。
下着には、これも山羊革のフンドシをつけ、それを仔牛の革のベルトで支えていました。
ベルトには、貴重品を入れるための革バッグがついていて、頭には熊の革で作られた帽子を被っていたそうです。
上着には、動物の腱で縫製された毛皮の衣を羽織っていて、配色も考えられたデザインをしていました。
一部、水辺に生える植物の茎を利用した雨合羽を着用していたそうですが、それ以外のほとんどが鞣し加工がされた革、毛皮を着用していたんでそうです。

これは人類に初めて与えられた素材である革が、太古の昔から生活必需品として存在していたこと。
更に、5300年前もの大昔の革を加工する技術、どのように革が使用されていたのかが分かる大発見でした。

そんな革素材ですが、本来は食料として食べた後の副産物であり、それを生かしたリサイクル製品とも言えます。
しかし、氷河期など厳しい環境の中であってもそれを乗り越え、人類に馴染んできた優れた機能性を持った素材であると言えるのではないでしょうか?